2023/05/12 15:42
コロナで何年も中止に追い込まれていたお祭りが、やっと帰ってきました!
江戸市中で挙行される大きなお祭りは「江戸三大祭」と言われていまして、神田祭、赤坂の山王祭、そして深川祭が含まれます。
浅草の三社祭は入りません。
それは、浅草が主要街道に設置されていた大木戸の外側に位置していたからです。要するに江戸市中ではなかったからです。
以前、ラジオの番組で東京の大きなお祭りを特集していて、それぞれのお祭りの総代格の偉い人がインタビューされていました。
番組のMCが、神田か赤坂の偉い人に三社祭との比較について尋ねたのです。
偶然車中で聴いていたのですが、「うゎ! こりゃまずい質問するな~」と思ったのも束の間、その総代の大旦那は
「なんでわたしどもが浅草と比べられなきゃならないんですかね」と、思いっきりムっとして答えていたのを思い出します。
写真は、弊社の近所のお神酒所の今日の様子です。
今週末が神田祭のクライマックスで、氏子町内各所をお神輿が練り歩きます。
その準備で、どの町会も、見るからにウキウキしているのが伝わって参ります。
お神酒所には、正面奥に神様の掛軸が鎮座まします。
神田祭では、各町会のお神酒所に「神田神社」と墨書された軸が掛かっています(畏れ多いので撮影していません)。
お神輿を出してピカピカに磨いています。
写真は子供神輿で、赤い毛氈の上には大人用のお神輿の頂上につける鳳凰がゴロリンと置いてあるので、大きさの違いがわかります。
今年は、隔年開催や3年ごと開催の三大祭が、積もり積もって一挙に開催される珍しい年になりました。
5月中旬が神田祭、6月中旬に山王祭、8月中旬に深川祭です。
ちなみに、三社祭は神田祭の翌週に挙行されますので、今年は4つの大きなお祭に接することができます。
神田明神は旧・東京市神田区、山王日枝神社は旧・赤坂区、富岡八幡は旧・深川区にあり、現在の東京都中央区は、その三社の氏子地域が入り組んでいます。
弊社の本社所在地である新川とエアターミナルのある箱崎町は深川管内、隣接する蛎殻町と人形町は、番地によって神田管内と山王管内に分かれています。
店番個人としましては、水かけ祭の異名をとる深川の勇壮なお神輿を担がせて頂くのが恒例となっています。
真夏の灼熱のもと、大量の放水を浴びて法被がびちゃびちゃになる感触が待ち遠しい五月晴です。