賢者のワイン

2023/05/29 12:45

◆ワイン
フランス(ブルゴーニュ、内容の充実した赤)
イタリア(トスカーナ、スーパートスカンの若飲み版)
オーストラリア(西豪州、バランスの良いセミヨン)の3本セット。
(ワインの詳しい説明は会員専用サイト:https://member.kenja-wine.com/wine/2023_03/で公開しています)

◆講義動画
①岸田一隆・青山学院大学教授(原子核物理学)
 「ほかでは聴けないブドウの科学~ワインとCO2と地球温暖化の関係」
 
  ワインの醸造工程で排出される二酸化炭素が地球温暖化を助長しているという議論がありますが、これがもし本当だとすると、ワインを飲むことは地球環境にとって罪悪なのでしょうか? ――こうした疑問に、物理学者が科学の本質に迫りながら、わかりやすく解き明かします。一般のワイン講座では聞けない地球物理学の視点から、ワイン愛好家の疑問に答えます。
  
②作家の宇田川悟氏
 「西欧現代の階級社会~階級制度と民主主義のシンクロ構造:ロンドンで英仏人スタッフ相手にフランス語で統率してミシュラン☆獲得でわかったこと」
 
  パリ在住23年の間に、ロンドンに新規開業したフレンチレストランの総括責任者となり、イギリス人2人を含む20数名のフランス人を相手に毎日フランス語で指揮命令し、1年余りでミシュランの☆を獲得した前人未到の経験から、現代にも根深く残る階級社会を生きるフランス人プロフェッショナルの思考と行動を民主主義との重層構造として見抜き、自身の稀有な体験をベースに臨場感あふれる文化論を展開します。1920年代のパリが世界のジャズの中心地で、ラベルやストラヴィンスキーら当時気鋭の作曲家をも魅了したフランス社会の土壌から始まって、縦横無尽に語ります。
※こちらの講義は、テキストデータとして提供します(講義映像も視聴できます)。
 
③藤本隆宏・東京大学名誉教授(経営学)
 書評コーナー「酒池書林」:開高健『日本三文オペラ』
 
  開高健『日本三文オペラ』をドイツのブレヒト原作『三文オペラ』との関連で語るのではなく、経営学の泰斗の眼は、泥棒集団のなかに作業分担や指揮命令系統が確立していく過程を読み取り、組織の生成・維持・発展から崩壊に至る組織現象のすべてが盛り込まれていると喝破する。こんな読み方があったのかと、固定観念を剥がされてヒリヒリする前頭前野を、『地球はグラスのフチを回る』で癒してくれます。
  
(リベラルアーツ動画は会員専用サイト:https://member.kenja-wine.com/liberalarts/で公開しています)

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