賢者のワイン

2023/08/01 08:50


8月になりました。いよいよ待ちに待った本祭りです。
次の次の日曜日です。

一昨日、町会から半纏を借りて参りました。(このブログ仕様では、写真が1枚しか掲載できないみたいで、半纏の写真を載せられないのが残念です)

なにせ6年ぶり!なので、いまから気持が盛り上がります。
近所では、お神輿を担ぐ練習の笛と掛け声が朝から聞こえています。みんな待ちきれない!

賢者のワインの運営会社の本店登記地は中央区新川で、深川の富岡八幡の氏子管内になります。
深川のお神輿には水が掛かります。

永代2丁目では消防署員がポンプ車から盛大に放水してくれます。
佐賀町で江戸時代から続く廻船問屋さんは、10トントラックの荷台全部を巨大なプールにして、そこから若い衆多数がバケツの高速回転で各町会のお神輿に水を掛けてくれます。

どこの街角でも、小さいお子さんは水鉄砲やおもちゃのジョーロで、おかみさんやお婆ちゃんも柄杓(ひしゃく)や盥(たらい)で、旦那はバケツやホースで、とにかく街中の全員がなんらかの手段で水を掛けてくれます。

担ぎ手に水が掛かるのを一度体験してしまうと、依存症になります。
氏子管内には依存症患者だらけです。6年待たされたので禁断症状出まくりです。

私事で恐縮ですが、同居人は浅草の生れなもので、毎年5月に開催される三社祭との対比で、「3年に1度しかやらないなんて」「水なんか掛けるなんて」と溝は埋まりません(苦笑)。

今年は、神田や赤坂も挙行され、江戸三大祭が同年開催となった珍しい年となりました。

隅田川を2回も渡るのが深川祭の見どころです。
総勢55基のお神輿が、「さし」という担ぎ方で渡ります(「さしきり」)。肩に担ぐのではなく、腕を真上に伸ばして掌だけで担ぐ荒業です。清洲橋も永代橋も長大なので、これは本当に堪えます。

深川祭は掛け声は「わっしょい」で統一されており、「セーヤ」「ソイヤ」は厳禁です。
衣装も浅草流の紺色は禁止で、揃いの半纏・鉢巻・帯以外は股引も濃口も足袋もすべて白無地と決められています。
厳しい町会では、青系を着用して担いでいると役員につまみ出されます。

新川には、江戸開闢時に富岡八幡と所縁の霊岸寺があった(明暦大火で深川に移転)ので、深川管内となっています。

昔は多くの酒問屋が権勢を誇り、小僧さんたちも大勢住み込みで働いていたので栄えた町でしたが、いまはマンション街になってしまい、担ぎ手も不足しています。

深川地区の大きさに比べて小さいお神輿の新川ですが、各お神酒所前では「もみ」「さし」のほか「ほうり」の荒業を繰り出し、お神輿を空中へ放り上げるのが特徴です。

次世代が成人(武士でいう元服)したらお祭では担ぎ手を退いて支援部隊(リヤカーを引くとか)に回るのが年寄りの本来の姿なので、ちょっと遅れましたが店番は今回で最後にしようと思います。

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