賢者のワイン

2023/12/10 15:14



弊社の創業の地は近江です。
近江の発音は、琵琶湖が淡水であることから、淡海=「あはうみ」→「あふみ」から来ているとの説があります。
同じ淡海の浜名湖が都から遠いために「遠江」で、琵琶湖は近いので「近江」だそうです。

ちなみに、浜名湖周辺は「遠州」といいますが、琵琶湖周辺は「近州」といわず、「江州(ごうしゅう)」といいます。
方言は江州弁、盆踊りは江州音頭です。


「米どころ」といえば最近は新潟ということになりますが、寒冷地での栽培に適した品種改良がなされる以前は、都に献上する上等な米は江州米と決っていたようです。

琵琶湖特産の小魚に「いさざ」という種があります。
どういう魚かと素人の私が書くよりも、専門家のページを御案内します。

魚類に関する記述では我国最高峰の収録種数と解説の詳細さ、さらには「どういう料理が適しているか」という生物学を超え食通としての視点まで詳しいぼうずこんにゃくさんの市場魚貝類図鑑(こちら)をご覧ください。

これを湖国から送ってくれましたので、当家の食べ方を御紹介します。

最初は、冒頭の写真にありますように、「いさざ豆腐」です。
湯豆腐の要領で、昆布を敷いた土鍋で豆腐を温める際に、いさざの佃煮を一緒に煮込む料理です。
(漁獲の際にいっしょに獲れてしまう川海老が少し混ざっているのが御愛嬌です)

魚貝類図鑑にも書いてあるように、非常に美味しい出汁が出まして、淡白な豆腐との相性が絶妙です。

お次は、いさざ寿司です。





これは私の勝手な創作料理です。

佃煮のいさざは程よい甘しょっぱさで、それだけでも十二分に清酒のお供になるのですが、こうして寿司飯に盛大に乗せて、特製いさざ寿司の出来上がりです。(のせただけです)

関西風の押し寿司をイメージして、シャリは少し甘めのほうが美味しいと思います。

 

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