賢者のワイン

2023/12/22 09:56



スペインのデイリーワインです。
同じシリーズで、赤と白があります。

写真は白のほうです。
白は、マイルドな口当たりで、酸もおだやかですが、甘くなることはなくて、
毎日の食中酒として幅広く合わせられます。

真夏には、氷と炭酸水でスプリッツァーにすると、非常によい仕上がりになります。

店番としまして、赤のほうが気に入っています。
客観的、中立的にどちらが優れているとかいう評価とか判定ではなくて、あくまで個人の嗜好です。

赤は、これまた優しい口当たりで、酸も渋みもコクもすべてが繊細に溶け込んでいます。

どれかが突出することがなく、バランスが取れています。

ワイン愛好家を半分自称するような方々は、ちょっとびっくりされるかもしれませんが、こちらは
ライトボディです。

ワインのラベルには「ミディアムボディ」と表示されていますが、厳密な定義や基準があるわけではなく、
これも大まかな主観の世界になります。

ライトだと売れないからミディアムにしているという事情かもしれません。

良くできているライトな赤ワインは、非常にチャーミングなやさしさに満ち溢れていて、敬慕の対象です。

日本の庶民の食卓にのぼる家庭料理の多くに大変よく合います。

肉じゃが、芋の煮っころがし、とんかつ、生姜焼などは当然のこととして、焼魚、煮魚も十分射程内です。

それどころか、鮪や鰹といった赤い系の鮮魚の場合には、刺身にも行けます。
これは「許容範囲」なんかではなくて、「推奨」すべきレベルで合致します。

このように適応範囲が広く、終始脇役として自己主張することもなく、それでいてキチンと美味しいワインが
ワインコイン前後で提供されているのは有難いことです。

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