2024/01/10 11:59
名古屋で鰻を頂きました。
「ひつまぶし」です。
人気の専門店にはすごい列ができていて、新幹線の時刻もありますので、入れるお店に入りました。
お味のほうは美味しくいただきました。
さて、鰻とワインをどう合わせるか? というテーマで考えます。
これには必勝公式があります。
かの世界一ソムリエ・田崎真也さんが、料理とワインの組み合わせについて、非常にわかりやすい覚え方を提案しています。
わさびに合うものには、白ワイン。
醤油に合うものには、赤ワイン。
という、至ってシンプルな公式です。
オッカムの剃刀ではありませんが、同じことを言うならシンプルなほうがいいわけです。
ソムリエのなかには、ワインと醤油は相性が悪いという人もいます。
おおまかな方角を知るのには便利だと思いますので、そういう完全性論争は遠巻きにしたほうが得策です。
鰻の白焼にはわさびがつきますので、こちらは白でいきましょうか。
店番個人としましては、甲州種のワインなどもお薦めしたいところです。
蒲焼は醤油ベースですので、田崎理論では赤ということになります。
あまり強い赤ワインよりも、渋味がやさしく隠れ加減のものが、高級店の鰻の持つ端正な味わいを引き立ててくれそうです。
ロワールのシノンは、カベルネ・フランを使ったやさしい風合いが特徴で、和食系に幅広く合わせていただけます。