賢者のワイン

スペインのワインです。

葡萄品種は、モナストレルとシラーズです。

モナストレルという品種は、10年くらい前までは、店番も含めてあまり聞いたことがないという人も多かったのですが、いまでは結構知られるようになりました。

これも、土着品種発掘ブームの産物かもしれません。

モナストレルというよりも、ムールベードルとしてフランスでも栽培されてきました。

ボルドーの古風な赤ワインのマイナーなブレンド用としても用いられています。

それがスペインでは、単独で使われることも多いのですが、こちらはシラーズとの混醸です。

口当たりはシルキーで滑らかですが、濃い目のしっかりした骨格が現れて、わずかな甘みのニュアンスも伴って、飲みごたえも十分です。

かといって、パワー系一辺倒というわけでもなく、粗野にもならずにバランスは悪くありません。

ガーリックやオニオンのすりおろしをたっぷりベースにした甘めのソースに漬け込んだスペアリブのローストに合わせたところ、結構ごくごくグラスが進んでしまいました。

これが700円台とは、さすがイオン系の輸入会社です。

濃い目の赤ワインを求める層には受ける味わいです。