賢者のワイン

2024/02/01 23:07



このたび、新しいお店を開店することにしました。

ネット上の仮想店舗ではなく、実際に足を踏み入れていただけるリアルの店舗です。

 

きょう(2024年2月1日)から開店予定日の3月3日の雛祭りまで、何度かに分けて開店準備の進捗状況をレポートします。

 

昨年からずっと好適物件を探していましたが、年末になって4つ候補が絞られてきました。

 

物件Aが不動産サイトに掲載されるや、即座に不動産屋さんに連絡しました。

 

貸主の代理人は地元の不動産屋さんでした。

実は、飲食や物販の業界では、店舗を借りる側が奴隷で、店舗を貸す側が王様という逆転関係にあります。

 

とにかく、王様のご機嫌を損ねないように、低姿勢に低姿勢を重ねて、それこそ地面に額を擦りつけるくらいの腰の低さがマストになります。

 

とくに、店舗物件に不慣れな「地元の不動産屋さん」が貸主代理に就いている物件では、その関係性が典型的に顕在化します。

 

A物件がまさにそれでした。

 

不動産屋さんのベテラン女性社長も、店番をしていた30歳代の女性も、借りたいと申し出て訪問した際には、徹底して飛込セールス扱いでした。

 

こちらも商売柄、そのような対応はこれまでに何十回と経験しておりますので、少しもたじろぐことはありません。

 

借りたい人が多いエリアでは、一介の来店客などに時間を使わずに、極力短時間で追い返すことが不動産屋さんの仕事です。(追い返したところで、処理すべき仕事があるわけではなく、また新聞を読んだりするのですが)

 

今の言葉で申しますと、塩対応(塩をまかれる)の典型です。

 

家主が高齢者で、受託している不動産屋さんも高齢者というコンビが多いのですが、そういう物件では、「できれば銀行に借りてほしい」などと思っています。

 

銀行の支店がこれだけ統廃合で少なくなっている時代であっても、骨髄まで染みついている高度成長期の幻影は消えません。


阪急と近鉄がプロ野球団を相次いで放出する際に、ホリエモンが名乗りを挙げたところ、ナベツネさんが「日立か松下あたりが買ってくれないか」とつぶやいたといわれていたのを思い出しました。


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