賢者のワイン

2024/02/07 18:18



4つ目の物件Dは、蔵前エリアでも人通りの多い路地に面していました。

 

蔵前エリアには、この5~6年くらいの間に、写真のお店のような「いかにも今風」な店舗が相次いで開店しています。

 

町名や番地は「蔵前」に限らず、駒形や寿町などにも滲み出しているのは、どのエリアにもみられることです。

 

D物件の大家さんは、地元の問屋さんで、いまもご商売をしています。

 

この地域には、繊維系の各種部品などを扱う問屋さんが集積しています。

 

1階が倉庫で、2階以上に事務所があって、その上階に経営者の住居があるという、中小企業の典型的な空間機能分化の建造物が並んでいます。

 

そのようなところに、ポツポツと新規の「おしゃれな」お店が開業し、そこへ域外から「そぞろ歩き」のひとたちを集めるようになりました。

 

決定的だったのは、「川テラス」です。

隅田川の護岸上に、川沿いの建物からテラスをせり出して設置することが認められました。

 

京都の鴨川の「川床」のオマージュ(よくいえば)です。

これによって、次々に飲食店が開業して、来街客も増えました。

 

そんな一角にある倉庫の1階です。

外国人の観光客がひっきりなしに歩いています。

 

浅草と思ってJR浅草橋に降りてしまう外国人が年間数万人?と言われています。

その人たちが、浅草橋から本物の浅草まで歩くので、その経路も観光地化し始める効果が生まれています。


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