賢者のワイン

2024/04/02 11:51



今回の店舗は、「賢者のワイン」の理念を実現するための媒体(メディア)です。

 

賢者のワインは、通販形式のサブスクリプションなので、必ずしも実店舗が必要という訳ではありません。

 

WEB上、SNS上での告知活動を徹底することで、ベースとなる支持層を拡大していくのが、ひとつの教科書的な展開方式ともいえます。

 

店番は、産業構造の栄枯盛衰、産業としてのライフサイクルの理論に傾倒しています。

 

これは、1私企業の経営努力では太刀打ちできない巨大な潮流です。

1艘の小舟としては、この大きな潮の流れを的確に読み取る必要があります。

 

中小零細企業の場合には、資本・人材・情報などあらゆる側面で劣位にありますので、それを前提とした作戦が求められます。

 

いま、大量生産・大量消費型の酒類ビジネスが曲がり角を迎え、その先にある方向性については明確な解を見いだせていないのが、世界の酒類業界に共通した状況といえます。

 

ジンやウイスキーの分野で、少人数もしくは個人単位で、クラフト工房を立ち上げて、自社製品を造り始める人が世界で続出しているのも、新産業の勃興期の特徴です。


つまり、誰一人として正解を知らないまま、行動に踏み出しているのです。

 

こうした状況にあって、岸壁の高台から双眼鏡を覗きながら論評するのか、あるいは、その海図なき航海に漕ぎ出すのか。

 

前者であれば失敗はしませんが、成功もしません。

後者であれば、遭難の確率が9割以上で、遭難を免れたとしても宝の島を手に入れる可能性などまったく読めません。

 

いま流行のJTC(ジャパニーズ・トラディショナル・カンパニー)の行儀作法に準拠すれば、ここは当然、「もう少し様子を見る」ということになります。

 

「もう少し」とは、JTCでは「絶対に成功する確信が得られるまで」と同義なので、産業構造の栄枯盛衰に関する決着が着いてからということになります。

 

つまり、10年、20年の単位は平気で「様子を見る」ことになります。

 

中小企業は、迷ったら行動することしか、大企業に対して勝ち目はありません。

 

クラフトミュージアムは、大海に漕ぎ出した1艘の小舟です。



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